ビスホスホネート製剤について その3

その後の研究とデータ発表で、このお薬の安全性について問われてはいるんですが…。いまいち、まだはっきりしていません(うーん) はっきりとしてくれば「処方上の注意」も変わったり追加されたりするのだと思います。いまのところ、注射タイプのビスホスホネート製剤(商品名・アレディア、オンクラスト、テイロック、ビスフォナール、ゾメタ)は、骨髄炎から骨壊疽を発症しやすく(件数的に「この薬を服用していない人」「経口タイプのものを服用している人」に比べると発生率が高いのです) 原因として考えられるのは、機械的な摩擦(食べたり、喋ったり) 歯科治療における外科的な処置、ステロイドや抗がん剤、放射線治療など。いくつかの要因が重なっているにしろ、きっかけは口腔内の傷や不衛生、あるいは治療にあることは確かなようです。よう、とか、はっきりしてなくてすみません。

経口タイプのお薬(商品名・ダイドロネル、フォサマック、ボナロン、アクトネル、ベネット)の場合は、服用していない患者さんと比べると骨髄炎の発生率が低めです。ということは予防されていることになります。ということはです。処方する年数と処方量によってリスクが異なるというわけで、いまもまだデータは集積され続けていると思います。日本のデータではありませんけども。日本の場合は、どうにも、こうにも…データは集めて…いるんですよね…? たぶん。でも、これって、どこで集めるものなんだろう。日本骨代謝学会…いや、口腔外科学会? え、何。どこも集めてないん? わからない。糖尿病と歯周病の関係については「日本糖尿病学会」が各学会に呼びかけて連携してでデータを収集しているのがわかったんですけども(まだ研究参加の対象機関とかが集まっていないようですが…) 

ビスホスホネート系の薬剤は、骨代謝を抑制します。
骨を壊す細胞を弱らせて、骨をつくる細胞に骨をまかせようとするわけです。これによって破壊されることのない、強靭な骨ができあがるのですが、それは「ぴんと張った糸がきれやすい」ように、逆に折れやすいのではないかと、以前からいわれてはいました。5年以上の投与には意味がないというのは、そこにあるんだろうなぁと思います。
最初は骨密度を高くして骨を丈夫にしていたものが、年数が経つごとに骨が脆くなっていく可能性がある。とはいえ、症例もデータも少ないので推論の域を出ていないようです。
正式には発表されていないので……

それで、どうすればいいの?という気持ちに陥るのですけど…
ほんとにどうすればいいんでしょうね(悩

長期連用がいけないのだというなら、早く、そのガイドラインを出してほしいし。ちょっとでも薬が入ったら骨代謝に影響が出るというのなら、どうすれば安全に歯を抜くとことができるのかを教えてほしいです。歯医者に責任をかぶせられるのも困るし、かといって、この薬を飲まないことで発生する病変を考えたら「飲まないで」とはいえませんし、飲んでいたほうがいいのも確かではあるのです。ただ、他に理由もなく、骨折したこともない相手に、ただ「予防のために」漫然と処方されてしまうのは、歯医者としては、困ったなぁなのでした。


ビスホスホネートのこと
ビスホスホネート製剤 その2
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