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「オリエント急行殺人事件」

アガサ・クリスティ。エルキュール・ポアロの探偵譚。以前も映画化されことありますが、そちらをみた記憶はありません。オリエント急行殺人事件って、たしか犯人は……だったな。と、すでに知ってる状態での視聴でした。
原作を知っていれば、ポアロってこんな人だとか、ミステリにしては反則なんじゃないの?とかいう感想は抱きません。なぜならクリスティは、この道の先駆者だから。
たとえば、被害者だと思われていた人が実は狡猾な殺人者。だったり、殺された被害者が実は犯人だった。とかいう物語は、いまでこそ(使い古されていて)陳腐に思えても、当時は斬新だったにちがいないから。夢オチと同じく(笑

映像と音楽が美しくてすばらしかったです。
いま何かと話題のエルサレムの嘆きの壁が出てきたりして、異国情緒たっぷり。オリエントらしくて何より。とってつけたような序盤だけど、美しかったからよかったです。オリエント急行が疾走する雪原も美しかったです。
実際にあったリンドバーグ家の誘拐事件をモチーフにした愛憎劇。劇中ではアームストロング大佐の愛児誘拐事件ということになっていて、その事件をめぐり人生が変わってしまった様々な人たちが登場します。伏線はそこかしこにあります・
この世には善と悪しかない。という信念をもつポアロにとって、オリエント急行の豪華客室で発生した殺人事件の被害者は「悪」そのものでした。アームストロング事件の犯人であり、偽名をつかってのうのうと(豪華客室に乗れるほどの)生活しているどうしようもない男だったからです。でも被害者だし、殺人。事件を放っておくことはできない。ということで事情聴取にとりかかるんですが…。
客たちは嘘ばかりつく。それをポアロがすぐ看破して苛立つ。という展開がつづきます。
眠くなるという前評判があったんですが、それでなくとも昼下がり。眠くなる時間帯だったので、途中で意識がとびました。いつのまにか殺人事件が発生しちゃってました。あれ、誰が殺された?と一瞬うろたえました。←原作知ってても展開はうろ覚えだったので。はでなアクションはちょっとありましたけど、ホームズものほどの活劇にはなっておらず、ポアロはシンメトリーや整理整頓にこだわる変人ではあるけれど(こら) 実に理性的な紳士なので、そこまでエクセントリックにはなりません。
ワトスン役のヘイスティングスもいて、ヘイスティングス視点の物語が読みやすくて好きでした。
クリスティは、コナン・ドイルの偉業はホームズをつくったことではなくワトスンをつくったことだと作者のひとことのところに書いていたんですけど(たしか) いまちょっと調べてみたらコナン・ドイルとクリスティって時代が違うってくらい年齢差があった…。
コナン・ドイル1859年生まれ クリスティ 1890年生まれ。31歳差。
てっきり同年代だと思いこんでました。
そしてこの映画のポアロって、コナン・ドイルに似てる(笑

ポアロの決まり文句は「灰色の小さな脳細胞」

以下、ネタバレ。
有名だけど。そしてネタバレ知ってからみたっていいと思うけども。



このストーリーのなかで主軸を成しているのは「アームストロング事件」です。殺されたのはその事件の真犯人でした。真犯人および殺害された男をジョニー・デップが演じています。いやらしい感じが出てました。
アームストロング事件の概要は、乳児が誘拐され身代金の要求に応じたときには殺害されていた(この部分だけリンドバーグ事件と同じ)というもので。こどもの母親は妊娠中で事件のショックで胎児もろとも死亡してしまい、父親であるアームストロング大佐は自殺し、冤罪でつかまった女性、家庭教師、乳児の世話をしていた女性、母親の親、妹、とにかく関わった人たちすべての人生を狂わせた大事件であったということが、ポアロの手によって白日の下に晒されます。
つまり乗客すべてが加害者であったという事の顛末。
空いてあるはずの冬のオリエント急行が満室であったことからして伏線でありました。
ポアロによって事件の真相が暴かれたあとの、回想シーン。
私はそこで(なぜか)ボロ泣きしちゃいました。理由はわからん(笑
だれに感情移入していたわけでもないのですが、みんなのせつないくらいの憎悪がたまらなかったです。

映像と音楽が美しいので、映画の大画面でみるべき映画だとは思います。
評価は…きっと分かれるんだろうなぁ。
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