「オデッセイ」

邦題の「オデッセイ」って古代ギリシアの長編叙事詩「オデュッセイア」からきてるのかな。ギリシアの有名な古代叙事詩。んーと…トロイの木馬とかが出てくるトロイア戦争に参加して生き残ったオデュッセイアがなかなか故国と妻のもとへ帰還できずに彷徨いながらセイレーンに遭ったりなんだり冒険をするものがたり(かなりハショッたけど) それとはべつに「マーズ・オデッセイ」という火星探査機もあるし、有名な映画「2001年 宇宙の旅」の原題は「2001: A Space Odyssey」なので、オデッセイというタイトルはそこからきてるのかもしれない。どのみち漂流とか旅とかいう意味を含んでいるっぽい。
この映画の原題は「The Martian」 直訳だと「火星人」とか「火星の人」とか、原作の翻訳本タイトルは「火星の人」なんですね。
原作は知りません。

リドリー・スコット監督作品。マット・デイモン主演。NASAが全面的に協力しているのでミッションにかかる日数とか食料備蓄や装備など実にリアリティがあるけど近未来ファンタジー映画。火星有人探査が可能な時代のお話。火星にひとり取り残された男がいかに生き残ったかというお話。植物学者である自身の知識をフル活用としていかに水と食料を火星で得るかを考え実行し、次の探査チームが来るまで生き残ろうと画策します。
ふつうの人間ならパニックになってしまいそうな状況にも関わらず、ワトニー(マット・デイモン)は冷静沈着だしユーモアを忘れません。外傷を自分で治療し、日誌画像を記録し、計算し、工夫し、工作して、農地をつくりあげる。種はじゃがいも。肥料は有機廃棄物(排泄物) 水をつくるためには化学の応用。電気をつくるためのソーラーパネル。動力を得るための原子力活用。自分の生存に気づいてくれたNASAとの交信は一昔前のパソコン通信ちっくなメール。あとは静止画。意思の疎通のために使われるコード。
どれもそもそもの知識がなければできないことばかりですが、彼は宇宙飛行士なので一般人とはちがいます。宇宙飛行士はそもそもどんなアクシデントに遭遇しても動揺せずに行動できる人でなければなれないものなんでした。とはいえ、人間だから、実際にそういう状況になったら、不安になったり、叫んじゃったり、泣いちゃったり、家族への思慕を募らせリしてしまいそうですけど、このワトニーは家族に思い馳せたりはあまりしないし、ワトニーの家族が取り乱したりするシーンもいっさいありませんでした。
そこがよかったです。
愁嘆場はない。ただ一人の男が明るく前向きにがんばるお話。
失敗をおそれず、失敗してもしっかりリカバリーする。

関係ないけど、ワトニーが「宇宙海賊!」とかいってヒャッハーする場面があるんですが(笑) そこでキャプテン・ハーロックを思い出してしまったので、この映画をみたあとハーロックをレンタルしてしまいましたよ。

以下、ちょっとネタバレ。

そんなわけでとても楽しい映画でした。悲壮にならず、ラストで助かることが約束されているお話だからこそ、安心して鑑賞することができる。同時に、NASAの特製テープと特製防水シートの威力におののきます。
あとクライマックスで救いの手をさしのべてくれる中国(!)
あの中国が助けてくれるなんて…!という意外性と、あの中国でさえ助けたくなる事案だということなのでしょう(原作でも救いの手は中国からさしのべられるそうですよ) 世界中の人たちが見守るなか中継される救出作戦。
いかにもハリウッドちっくですが、盛り上がります。

謎に感じたのは、
火星の重力ってどうなんだっけ?ということだったんですが、重力は再現してないようです(実際は地球の40%くらいの重力なので再現しようとしたらフワフワになる) 宇宙服が破損しても、気圧調整ができなくなっても生存不可能。火星の大気のほとんどが二酸化炭素。地球と同じく季節があるので、場所によって気温や季節によって地表の様相に変化がある。大気が薄いので地表の温度は高くても20℃なので、たいていは氷点下。強烈な砂嵐がある。
火星の不毛な大地をみると、地球の瑞々しさに感謝したくなります。

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