「ブラック・スキャンダル」←ネタバレ

「ギャング、FBI、政治家が手を組んだ、アメリカ史上最悪の汚職事件=スキャンダルがいま暴かれる!」

というか、うん、ジョニーデップをみたくていきました(ぶっちゃけた) あの絶妙なハゲ頭はフェイクなのかほんとに剃ったのか? それを確かめるためです(うそです) いや、予告でね。何度か鑑賞しているうちに内容が気になっちゃって、予告だけで、勝手に妄想を膨らませて、きっとこういう内容なんだろうなぁなんて、考えていたんですが、そういう内容ではなかったです。

予告動画についていたキャッチコピー。

「アメリカ、ボストン。彼らはこの街で生まれ育った
3人は幼馴染で、固い友情で結ばれていた
やがてひとりはギャングのボスになり、ひとりはFBIにいき、そしてひとりは政治家に
米国史上、最悪のスキャンダル
暴かれる! FBI史上最も黒い闇。アメリカを震撼させた禁断の密約。
ブラック・スキャンダル」

この映画は、FBI捜査官が、イタリア系マフィアをしょっ引くために、そのマフィアと敵対関係にあったギャングのボスと通じて情報をもらうかわりに犯罪を見逃しまくった挙げ句、犯罪に加担して、墓穴を掘っていくお話です。政治家は、ギャングのボスの弟です。この件には、まるで関わっていないように見える、ただの出来のいい弟です。積極的に手を組んだというよりも、ギャングなボスが弟に政治家としての箔をつけさせるためにFBIと取引したといっても過言ではない。
この政治家は、ブラックな世界でシノギを削っているギャングな兄にとっての「癒やし」でしかありませんでした(極悪非道な兄も、母親と弟にはやさしいのですよ)

思い描いていたのは、国家的な犯罪。つまりもっとスケールの大きな内容を期待してました。ギャングのボスは、ただのチンピラです。なんというか、ただの残忍な犯罪者です。知能犯とかそういうのじゃない。FBI捜査官とギャング(裏社会のボス)と政治家ですよ。なんかできそうじゃないですか。それぞれの立場を利用して、国家を揺るがすほどの一大スキャンダルを巻きおこすとか。
でも、そうではありませんでした。
怖いけど、こんな人が身近にいたらすぐ殺されてしまいそうだけど、犯罪そのものは…ちっちゃいよね?というのが感想でいいのだろうか。事件に大きいも小さいもないんだよ!(by「踊る走査線」) なんだけど、なんつーか、もっと大きいのだと思ってた。

ジョニー・デップ演じるバルジャー(ギャングのボス、通称「ホワイティ」)は、人を殺すことに躊躇がありません。なぜそうなったのかさっぱりわかんないんだけど、根っからの犯罪者です。我が子に与える教訓が「人を殴るときは誰にも見られないところでやれ。誰にも見られていなければ、それは「なかったこと」になる」なんだから、そういうやり方をしてきた男なわけです。つまり殺人も見えるところではやらない。しっぽはなかなか掴ませない。男だろうが女だろうが命乞いをする相手だろうが容赦がありません。家の地下だかに死体を埋めまくったりしている。でも家族に対してはとてもやさしい男でした。だからこそ母親と息子を(病気で)亡くして凶暴化し、唯一残った弟のことは甘やかすのですよ(妻には「息子を殺しやがって」と罵ってた。自分のことは棚にあげて。つか、息子は投薬ミスで死んでしまったようなもんです)

政治家を「SHERLOCK」のシャーロックが演じてます(ベネディクト・カンバーバッチです)
ジョエル・エドガートンが、野心を燃やしながらも小物臭いFBI捜査官コノリー役。

実話なので、その後の経緯がラストに紹介されているんですが、バルジャーはうまいこと捜査網をかいくぐって逃亡し(映画では単身で逃げたように見えたけど、実際は妻とともに逃亡してる) ごく最近捕まって判決を受けています。終身刑×2と懲役5年。終身刑ってところが日本人としてピンとこないので懲役5年に反応して「軽っ!」と思ってしまいました。
あんだけ人を殺しといて服役ですか?って。ああ、死刑制度がない州なのか。そうなのか。現在も服役中。
ほぼマフィアの抗争による殺人でしたけども。

FBI捜査官は、情報提供者「ホワイティ」の実績を捏造したり、彼の犯罪を隠蔽したりしたことで逮捕されてます。この映画のキャッチコピーでは3人とも幼馴染みたいにされてますけど、捜査官のコノリーは政治家のビルと親友で、ビルの兄であるバルジャーのことは、ちびのときいじめっ子から助けてくれたカッコいいお兄ちゃんで憧れの人という立ち位置にあります。
ギャングに憧れていたFBI捜査官。
シノギを削りながら勢力を増していくバルジャーのことを、なんてカッコいいんだ!と思っていたのかもしれません。FBIも恐れていた犯罪集団の犯罪王ですからね。どの世界でもトップに上り詰めるほどの男というのはモテますね。
実在のジミーも、カリスマのある実に魅力的な人物で、地元では大勢の人たちに慕われていた男でした。犯罪者だけど、彼らなりの流儀に従っていたわけだから、日本でいうところの任侠みたいな、弱きを助け強きをくじくみたいな地元の星。スターです。

そしてこれはアイリッシュの話でもあります。
3人ともアイリッシュ。

ところでジョニーデップのあの見事なハゲ頭は地毛なのか、どうなのか…!
わからん…(ぇ) そもそもジョニー・デップの地毛って何色なの?
いつもコスプレみたいな役ばかりなんで、そこからしてわかりません。なので、検索してみました。プロダクションノートがヒットしました。それによると、特殊メイクだそーですよ。よかった!(ぇ)
ハゲ頭は似合ってません。微妙です。
ジョニー・デップがふだんの姿でこの役を演じていたら、ダークヒーローになっていたことでしょう。ひどい犯罪者だけどカッコいい。とくに女性ファンが萌えたかもしんない。でも女にはわからん魅力にあふれていました。

この映画。ジミーに憧れていたコノリーが、なんとかしてジミーに気に入られようと必死になった結果なんだと思うと、とたんにかわいらしい構図に思えてきます。そして、ギャングのジミーと政治家のビリーは、この映画では仲のいい兄弟でしかなかったけど、もしかしたら互いに見えないところで手を組っていたのかもしれない。実は弟は兄の逃亡の手助けをしていたとかね。実は兄は弟の政敵をあらゆる手段で貶めていたとかね。裏では、あったのかもしれない。
そこは勝手に妄想してもいいところなんだろう。

暴力的な映画で、15禁になってますけど。
そういう意味では面白い映画でした。

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