「リピーテッド」←超ネタバレ

レンタルしてみた映画です。「リピーテッド」 原作はイギリスの小説「わたしが眠りにつく前に」(S.J.ワトソン著) 主演はニコール・キッドマン。キャッチコピーは、えーと…

 眠ると消えてしまう記憶
 "昨日の私"からのビデオメッセージ
 ----その犯人を知るのは私だけ

 その真実を知った時、あなたの記憶は崩壊する

 忘却探偵ですね(こないだドラマ化したばかり) このキャッチコピーに惹かれてレンタルしたんですけど、掟上今日子は20歳だけど、この映画の主人公は40歳です。記憶が蓄積されない。眠るとリセットされてしまう。毎朝、自分の記憶と実在の自分に戸惑い、毎朝、同じ説明を夫のベンから知らされるクリスティーンは、事故が原因で記憶障害に陥っている。のだけれど、情報源が夫のベンからしかなく、外界との接点をなくそうとしている夫に少なからず疑心を抱いていたクリスティーンが、蓄積されない記憶の綱としてビデオメッセージを残し、そのビデオメッセージの存在は、毎朝、夫のベンがでかけた頃合いに電話で教えてくれる精神科医に信任している。原作はどうなのかわからないけど、クリスティーンは、たった1日で、自分にとって記憶のまったくない16年間を受けとめなくてはならなくて、当然ながら、記憶のなかにある自分とはまったく違う老けた容姿をしている鏡に映った自分を、1日で受け入れなくちゃならないのです。すごい、怖い。それだけで、怖い。となりで寝ている男を夫と受け入れることってできるんだろうかと、まず思った。記憶のないクリスティーンは、見た目はともかく、中身は24歳。夫と名乗る男は中年の男。
うそ。ありえない!って思うのがふつうでしょう。
知らない中年男と裸でいっしょに寝ているのに気づいたとたん動転するクリスティーン。あわてて部屋の外へ出ようとしたら壁一面に自分の写真(ストーカーぽい) しかも少しずつ年をとっている自分の写真が並べられていて、君の夫、ベン。と記されている。そして、説明を聞くことになるわけです。

今日子さんもそういえば忘却することを利用されて「夫婦」だと思いこまされていたっけ。

記憶がないのに歳月は経過している状況。君はそうだといわれればそれを信じるしかない世界。クリスティーンには記憶を失う直前の記憶が断片的に残っていて、それが時折フラッシュバックする。けれど、その記憶すら、書き換えられてしまったりする(思いこみの力で) 幸いなのは、その思いこみも1日でリセットされること。
外界との接点を持てなかったクリスティーンが、精神科医をきっかけとして、かつての親友と再会することにいたって、知りたくなかったことを知っていく。たとえば自分が浮気をしていたこととか。夫が親友と関係していたこととか。自分が交通事故ではなくて、誰かに殺されそうになって、記憶障害に陥っていることとか。
心因性のものなら「治したい」と思い、治療にいどむクリスティーン。だけど、眠れば記憶は失われてしまう。
自分には息子がいたことを知り、その息子を亡くしたことを知る。
毎日その事実をビデオメッセージで知り、毎日、その哀しみに胸を痛める。
私の傷はいつも新しい。
その記憶がいつも失われていく。どんどん長くなっていくビデオメッセージ。それを毎日すべて見直すのってそれだけで時間とられちゃいそうなんだけど(!) あとベンが出かけるのはいいとして、ベンには休日がないのかとも思ってしまった。家にずっといる日があってもおかしくない。そういうときには精神科医の電話は不審だし、ビデオメッセージを確認することもできない筈。
それよりなにより、24である筈の自分が、40になっていること。40になるまでの毎日の記憶が全くないことって怖くないですか。なんのスキルも身につかない。勉強もできない。仕事なんてできるはずもない。体にしみこんだものは記憶がなくてもできるとしても、24のときの自分を思いかえすと精神的にも幼くて、ダメダメですよ。そしてそのまま年だけとっていく?
それってどうなんだろう。
家の中にある、いまではあたりまえにあるものも16年前にはなかったものばかりだよ。動かし方わかんないよ。そういう新しいものをなるべく置いておかずに、家も郊外の静かな場所で、だから大丈夫だったんだろうけど。
で、この映画は、ミステリー。
自分を殺そうとした男はいったい誰なのか、なんだけど。
クリスティーンにとっては殺されかけたおそろしい記憶だから、思い出そうとしては忘れようとしてしまう。献身的に尽くしてくれる夫のベンを愛そうとする。その言葉を信じようとする。でも夫のベンは胡散臭い(笑) 胡散臭さが伝わってくるんで、正直、最初から、なんかあやしいとか思ってしまってました。そして、そのまんまの結末でした。
みていて怖かったのは、1日で記憶がなくなってしまうことそのものです。
犯人とかどうでもいい(ぇ) あ、やっぱりね。と、思っちゃったし、動機とかもありきたりだし。
だから、1日で記憶を失ってしまう心は24で、実際は40になっている女という。
その怖さがもっと際立っていたら、主人公にもっと感情移入できたかもしれない。

クリスティーンにとっては幸せなラストだったのが救いかな。

そういえば、時系列ですが。
クリスティーンが記憶を失うほどの事件に巻きこまれたのはベンとの結婚後のことなので(こどもも産んだ後だったので) 彼女が忘れてしまったのはベンと知り合りあった後の記憶すべてなんですよね。ベンのこと知らないんだから。記憶を失った年齢よりさらに以前の記憶も抜け落ちているんです。だから毎日クリスティーンは産んだおぼえのないこどもと対面していたわけです(かつては) でも母として何かを感じるのか息子のことは愛していた。
ラストで、クリスティーンの記憶障害が治ったぽく描かれていたのに、ほっとしたけど。
これから息子との絆を築きあげていけたらいいな。と、思いました。 

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