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「華麗なるギャツビー」←ネタバレ含

アメリカでは有名な小説が原作。ギャツビーをレオナルド・ディカプリオが演じている。悪に手を染めながらも、少年のような心を持ちつづけた若き大富豪。

時代は1922年。世界恐慌が1929年に始まることを思うと、アメリカの黄金期です。
禁酒法のせいでギャングたちが密造酒で儲けていた時代です。酒が黄金だった。
アンタッチャブルな時代です。
ギャツビーは、お城のような豪華絢爛たる屋敷で、毎夜のごとくパーティを繰り広げていた。どうやってお金を手に入れているのかわからない謎の大富豪として、そのお城に王様のごとく君臨していた。
そんなとき城の隣にある小さなコテージに引っ越してきたニックのことを知り、かつての自分のようだと思ったのか、感じるものがあったのか、友として迎えるギャツビー。
ニックもまた物おじせずにそんなギャツビーに近づき、友として話し相手になるという友情物語でもある。ニックはギャツビーと知り合わなければ違った人生を歩んでいたにちがいない人物。ギャツビーと知り合うことで無常さと絶望感と味わい、幻滅し、不眠にとりつかれてしまうようになって(ある意味、災難) その治療をかねてギャツビーの物語を綴ることになる。ので、語り部はニックです。

映像は美しかった。音楽もすてきだった。
観終わったあとに何かもぞもぞしたものが残る映画でした。
うっかり考えてしまうような。
ギャツビーはかわいそうだけど、幸せだったかもしんないなぁとか。
互いの不貞を知りながら、その事の顛末を隠ぺいしながら、なかったものとしてふつうに暮らせるセレブなふたり(夫婦)には呪われてほしいなぁと思ったり。

ほんとに。

この映画をみた人は、トムとデイジーが嫌いになる筈。
生まれながらの金持ち夫妻。
自分の血統がいいことを誇って、有色帝国を恐れているトム。←黄禍論ですね。
お金なんて湧いて出てくるものだと思ってるに違いない真性お嬢さまのデイジー。

ギャツビーが乗ってる車は黄色だったなぁ。そういえば……

ギャツビーの恋は本当はもうとっくに終わっていたのに、ギャツビーの人生設計のなかにはすでに彼女が組みこまれていて、彼女なしの人生など考えられなくなっていたのが不幸のはじまりだったんじゃないのかなと思った。けど、それをモチベーションにして大富豪になったのだから、不幸だと決めつけちゃいけないのか。過去の恋に生きた男。その夢を現実にするために滑稽なほど演じきっていた。彼女にとっての王子様を。

デイジーは色気のある幼い夫人です。
ギャツビーと将来を誓い合っておきながらその約束を果たすことなく金持ちの妻になった女。
なんでこんな女がいいのかさっぱりわからない。けど、良家のお嬢さまってこんなふうかもしれません。そういう残酷で無垢なところが気に入ったのかもしれない。
どちらにしろひどい女です。
ギャツビーがかわいそすぎます。
そんな話でありました。

まあ、デイジーよりもトムのほうが醜悪なんですけども(やることが)
確信犯のトムよりも、流されやすいデイジーのほうが性悪なのは確かです。
「大丈夫よ。ぜんぶお父様にまかせておけば大丈夫」という言葉にすべてが集約されてる。結局、自分では何も決められない女なんだと思う。

ただ、ほんとうに。
ニックがいてくれてよかった。

ギャツビーの過去や身の上や心情や冤罪を知っている人がいてくれてよかったです。
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