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病院ではなくて医院なんですよね。

整形医院での火災事故。入院患者さんと大先生ご夫妻がお亡くなりになってしまった痛ましい火災事故ですが、私はスタッフ側の人間なので、こういったことがあると咄嗟に対応しなくてはならなかった看護師さんのことが心配になります。ベテランの看護師さんとはいえ、火災のときどうすればいいのかなんて咄嗟に判断することは難しいですし、炎より煙のほうが危険だなんてあんまりわからないでしょう。初期消火が大切なのはわかっていたって、煙が充満していたら火元を探しまわることなんて無理ですし。

うちの医院のごく近くでボヤがあったことがありました。見つけたのは業者の人で「なんだか煙がすごいんだけど、何かな」といわれ、外へ出てみてみたら向かいのアパートの一階のお部屋に煙が充満しているのが見えて、ベランダに置きっぱの新聞紙から小さな炎が出ているのが見えたんですが、私がやったことは「まず通報」でした。もちろん「119」 まず住所を聞かれ、建物の規模を聞かれ、炎が見えるかと聞かれ、通報者の氏名を聞かれて。電話を持ったまま、ベランダの炎を見てました。はい。見てただけです。あとから考えたら、あのとき煙はすごかったけど炎はごく小さかったんだから、家庭用の消火器で簡単に火が消せたかもしれない。というか、消せたと思う。私がいたところから現場までは近くに見えても迂回しなくちゃいけないけども、走ればたぶん1分もかからない距離だったんだから、バケツに水くんで持ってくだけでよかったかもしれない。ただ「よそのお家」という意識が強かったのは確か。勝手に水をかけちゃいけない気がしたのと、通報したんだからすぐ消防車がくる筈という気持ちも強かったし。見た感じ、煙ばかりで炎は大きくなかったし(というか、だからこそ消せたと思うんだけど)
結果的に、消防車を待つわずかな間に炎はみるみるうちに大きくなって(早かった)煙もすごくて、窓ガラスが割れる音もして「これ、電話しながらでも火を消せばよかったね」と一緒にいた同僚と茫然としてるうちに、地元の消防団の人が走ってきて、そんなところに消火栓があったのか!というところにホースをつなげて放水し、数秒で火を消してくれました。消防署に通報すると地元の消防団にも連絡がいくのだそうです。
つまり消防車がきたときにはもう鎮火してました。
建物の規模が大きかったので、うーうーサイレン鳴らしてやってきた消防車の数が半端なくて、地元が大騒動になりました。すみません。通報したの私です。大げさにしてすみません。地元の人は、うちの医院から出火したのかと思ったらしく私を見つけて「大丈夫?」「怖かったでしょう」と声をかけてくれましたが。すみません。あっちのアパートです。私は見てただけです。みたいな。
でも、怖かったのは、確か。
あれを見て、初期なら消火できるということを感覚的に知りましたけど。
火を見つけたらとにかく早めに消すのが大切。ですが、煙が充満していて火元がわからない状態ってほんとに怖いと思うんです。どこで爆発するかわかんないですし。
外へ出た看護師さんがもし2階に駆け戻っていたら煙を大量に吹いこんで意識不明に陥り助からなかった可能性あるし。ああ、でももし自分だったらと思うと、絶対、悔やむ。ベテランの看護師さんで地域密着型だったなら、大先生が診療していたころからの看護師なんじゃないのかなと勝手に想像しちゃって、泣けてくる。

で、医院は医院であって病院ではないんですが、メディアでは「医院」になっているのに、ブログとかでは「病院」になっちゃっていたりするので、一応、説明すると。
病床数で「医院」か「病院」か規定されていて病院施設になった場合には満たさなければならない条件がたくさんあって、スタッフも揃えなくちゃならないから、ぎりぎり医院という施設が結構あります。夜間にスタッフひとりという勤務状態は大変だけど、規定に違反はしていないと思います。たぶん。

出火元は温熱治療器かもなんでしたっけ。
古い医院だと漏電とかも怖いですね。

ちなみに私が見たアパートのボヤはエアコンの室外機周辺からの出火でした(部屋主は留守/エアコンつけっぱだったのかな)
そして煙と炎は室外機とエアコンをつなぐチューブを伝って室内に入りこんでいってました(しっかり見えた) 室外機の周辺に新聞紙や雑誌などの古紙を山積みにするのは危険です……
消防士さんは土足で室内に入るので、あれ、中がぐちゃぐちゃになっちゃうね。と、そっちも申し訳ない気持ちになったことを憶えてます。余計なことしちゃったかな?という気持ちに。でもあのまま気づかずにいたら、それこそ大きな火災になっていたかなぁと思うと、それはそれで恐ろしいことだと思ったりもして。←そんなことになっていて誰かお亡くなりになっていたら、あのとき早い段階で消すことを考えていればと悔やんでいたろうなぁ。
火が小さくても煙で命を失ってしまうこともあるんだということ。
遭ってみないと実感として感じとれないことかもしれない。
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