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「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」←ネタバレ

シリーズ最初からずっと一緒にみている友人たちとみにいきました(思ったより大人数になった) 並んで座れないかな?思ったけど、座れちゃった。公開からちょっと日が経っているのに上映回数が多いのはさすがです。
前作の「3」は「7年ぶりに集まってみました。お久しぶりです、みなさん」的な感じが否めなかったんですが(まぁ、そんな感じだった) 今回の「ファイナル」はよかったですよ。わかりやすくてスピード感があって。あと、懐かしい人たちが出てたし、みんなちょっとずつ絡んでいて、集大成な感じがしました。「3」のときも集大成ぽかったけど、今回のは、なんというか、やっぱりわかりやすかった。

ただ「最後の事件」だの「さようなら」だの煽りすぎだと思うけど、宣伝が(笑

宣伝に使われてたシーンを映画でみたとき思わず笑っちゃいましたよ。笑える場面じゃ決してないのに。あ、これか! ぁー、ここかぁ、みたいに。やめようよ、あれ。ほんとに余計なことだと、思うよ。というか、もう馴れていて、どうせ違うんでしょとか思ってたけど、あの場面にいくまではひやひやしてたから思惑通りなんだろうか(ぁー) どの場面か知りたい人はみていってください(一応、宣伝しておこう)

あのノリが嫌いじゃないなら絶対に楽しめます。面白かったし。

以下、しっかりネタバレしてるんで、まだ知りたくない人は読んじゃダメですよ。




映画版では社会的な背景をもりこんできていたので(「1」はゲーム感覚で犯罪をおかす少年と無関心な親 「2」はリストラされた男たちがおこすリーダーなきネットでつながった殺人 「3」はひとりの知的殺人鬼を崇拝する若ものたち。悪に染まりやすく死にたがる社会? 生と死がテーマっぽかった) で「ファイナル」は変化するのを待ってるより壊してしまう正義の話。ドラマ版から継がれてきた腐敗した組織である警察機構が浮き彫りになり、それが再構築されるかもしれないという「新たなる希望」を残しておわるところは、よかったです。

なによりも、ずっと孤独だった室井さんが、湾岸署に入ってきて、青島と連携する。それだけで私は嬉しかった! いや、室井さんの孤独が痛くて…(それほどか/笑) だってすごいつらい立場にいるじゃん、ずっと。「3」のときなんて青島から「楽しいですか、室井さん」なんて心配されちゃうくらいに。そのときは秋田弁で「へっちゃまげな(よけいなお世話だ)」とつぶやいていたけど。
今回もラストに謎の秋田弁が…(笑
ん、いま何ていった。「おじまげな」? おじまげな。思わずメモる私。
そして検索した。
そしたら「かっこつけるな」という意味だとわかった。なるほど。
警察手帳を受けとろうとしない青島のポケットに押しこんでやりながらいった言葉は「かっこつけんな」だったんですね。でも、今回は、ほんのり違和感があったんですよ。「1」のときは青島が気を失った瞬間に発した「ほんずなっす(このばか!←無鉄砲にもほどがある)」 「2」のときは表彰式にこない青島に「がたっぱりこいで(意地っ張りめ)」 で「3」のときは青島と別れた車のなかでのひとりごと「へっちゃまげな(よけいなお世話だ)」だったから、青島に面と向かっていったわけじゃなかったのが、今回は対面してるからか、青島、どうして「なんて意味ですか」って聞かないんだろうって思っちゃったんでした。それともわかったのかな。ニュアンスとかで。
でも「おじまげな」なんて、なんの暗号かと思うじゃない。

そういうのも含めて、ちゃんと青島と向き合えてる室井さんがよかった。
希望も生まれたし、ね。

そして和久さんの言葉もちゃんと残ってるのがよかった。
「正義なんて胸に秘めておくくらいがちょうどいい」とかね。
正義で思い出したけど「正しいことをするためには偉くならなくちゃだめだ」というのも「室井さんは上に」「自分は現場に」というスタンスが貫かれてるのもよかったなぁ。青島が和久さんの年齢になるまでシリーズが続けられたらよかったのにな。と、思った。だってやっとスタートラインじゃない。やっと約束が果せそうな舞台が整ってこれからというところなのにファイナルなんだな、と。

犯人役は香取慎吾だったけど、黒幕はよそにいたから犯人役というより実行犯という感じだったな。すでに心を殺しちゃっていて、いっぱしの殺人鬼のようだった。「3」から登場した小栗旬演じる鳥飼が「もう我慢ならない」「誰かが動かなくちゃ変わらない」「待ってたんじゃ何も起きない」という今時の中堅どころが抱く焦燥を代表してるかのようなこといってましたけど、それでもキャリア組のエリートじゃんか、あなたは。とか思ってしまった。何をしたかったんだろう?と思うに、これは青島がいなければ、青島に手をかす室井さんがいなければ、案外すんなりいっていたことだったのかもしれないなぁ。←こどもを殺してしまうというセンセーショナルなシナリオを完遂していたんだろう。

湾岸署の署長が真下になっていたんだけど(ついに)かつて交渉人をしていたときに上部の命令のままに従ったことを逆恨みされてこどもを誘拐されたというのに(しかも誘拐した子供を殺害するまでのシナリオを遂行しているということがわかったというのに)妙に落ち着いてるようなのが不思議だった。青島と室井さんを信頼していたのかもしんないし、ここで慌てたら敵の思うツボだという交渉人としての計算が浮かんでたのかもしんないけど。もうちょっと父親として署長としての活躍の場があってもよかったんじゃないのかなぁ。
青島のことを「先輩」と呼ぶ、その口調が、すごく懐かしくて思わず笑っちゃったけど。
今回、犯罪の片棒を担いだ小池(小泉考太郎)は、いま思うと「3」のとき真下に対して陰険だったし、その間にこういうことがあったからなんだなと妙に納得させられちゃったな。


劇中、やたらくり返される「正義」という言葉。「正しいこと」ということ。
「これは正義なんだ」と青臭いことをいう実行犯は、そのために子供を殺してもいいと思ってるところが歪んでる。ここにいたるまで、他にも何かあったんだろうな。つか、何かなくちゃダメでしょ。動機の弱さは、このシリーズの典型だけども。←あまり犯人を掘り下げないから愉快犯が多い。

すみれさんと青島の関係は、まるで中学生みたいだったけど。(すみれさんより階級も年齢も上のくせに)いつまでも後輩で、すみれさんに頭が上がらない、青臭い青島がらしくてよかった。ラブシーンがラブシーンでなくてよかった。抱きしめ方が、すみれが撃たれたときと酷似していたけども(笑 つまり変わらぬ想いがあるということなんだろうなぁと思った。しかし、それにしても「すみれさん、やめないですよね」という言い方が弱々しくてよかったなぁ。
青島って、やっぱり黒田さんとは違うね。(「アマルフィ」の黒田さん/笑)

すみれさんはバスでつっこむなんて無謀なことして、もし青島や子供を巻き込んだ事故になってたらどう責任をとるつもりだったんだと、いくらなんでもあとで賠償請求がくるんじゃないかなとか、バナナがもったいない!とか、いろいろ思いながらのラブシーンでした。

いろいろ書いたけど、今回は、楽しかったです。

最後に、小林すすむさん。中西係長。最後のシーンは机に突っ伏して眠ってるところだったな。すみれがそっと置いたカップ麺の山を見たとき、どんな顔をしたんだろうと思ったりした。
そのくせエンドロールの「「小林すすむさんの思い出とともに」というメッセージは見逃してしまいました。なんでだろう。気づかなかったな。

楽しい思い出とともに。

そして今になって「裏話」を読んで愕然としています。すみれさんは、死に際でなければ「あんなこととてもいえるわけがない」と深津絵里さんが思っていて、監督さんが「じゃあ、すみれはもう死んでいるというつもりでよろしく」といったらしい。だからあの青島に抱きしめられて笑ってるすみれさんは、演じてる深津さんのなかでは「もう死んでいるすみれ」だったんだと。聞いたら、痛いし。たしかにあの場面以降、すみれさんはまったく出てこなくて、あれ、それで結局、仕事はやめたの、やめなかったの、やめたけど青島とくっついたの結婚したのどうなのという疑問が残ってはいたんだけど、すみれはもう死んでしまったと思って泣くのもよし、青島とくっついて幸せになったんだろうなぁとほのぼのするのもよし、という狙いもあったらしい。なんてことでしょう。とりあえず、私は、ほのぼの派です。
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