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「戦火の中へ」

「砲火の中へ」ともいうらしい。そういうような原題なんでしょうね。
母とみにいきました。朝鮮戦争の話です。みおわった感想は「戦争はいやだね」だったんですが(もうそうとしかいえない) 市街戦の残酷さもですけども、非戦闘員の一般市民たちはいったいどこにいるんだろう?という疑問が頭のなかにうずまきます。この戦争での被害者はきっとものすごい人数だったにちがいない。そのほとんどが民間人だったにちがいない。そう感じさせる映画です。←でも民間人が殺されるシーンは一切ありません。
母はこの戦争がいつのものなのかよくわかってなかったんですが、朝鮮戦争は第二次世界大戦が終結した5年後に勃発した朝鮮半島の主権を争う北と南の戦争です。できたての国家間の戦争だったわけだけど、北にはソ連が、南には連合国軍(というか多国籍軍)が加担していたので、ソ連とアメリカの代理戦争ともいわれてた。
ここらは学校の授業でも習ったことなんですけども。
あれって日本も戦ってるんでしょ?という母の言葉に「え。いや、戦ってないでしょ。だって、そのとき日本は、まだ占領されてたんだから」と答えておきながら、あとで調べてみたら、実は秘密裏に参加していたんだそーですね(!) 占領されていたからこそ、アメリカには逆らえなかったらしい。武装解除された筈の敗戦国の日本が、わずか5年で多国籍軍(つまり韓国側)に加勢して海のお掃除をしていたとは…(つまり機雷や魚雷の撤去)←韓国の反日感情を考慮して上陸はしないで海にいた。日本兵の戦死者もいた。
朝鮮戦争が始まったことで自衛隊の発足が早まったとか急きょサンフランシスコ条約を締結して占領状態から独立することになったとか、多国籍軍のための物資供給や戦闘機や造船などの鉄鋼産業が特需を受けて戦後好景気の弾みになったとか、いろいろいわれてますね。実際、ほんとにそうだったんだと思います。が、この戦争によって、日本国内でもいろんな争いがあったりテロがあったりしたそーです。←在日朝鮮人と国連軍との諍いとか。
というわけで、この映画ですが…
北が突如として侵攻してきてからたった一ヶ月かそこらで韓国軍(といっても軍事経験のあまりない兵士が多く、将校のほとんどは旧日本軍にいた兵士たち)が敗走と撤退と作戦ミスとかでもう全滅まぎわまでいってしまった背景のなかで、これまた軍事経験のない学生たちを寄せ集めた学徒兵に軍事教練もしないままに作戦本部が置かれていた女子中学校を守るように命じて、正規軍たちは最後の防衛線のほうへ行ってしまうという(正規軍が全員いっちゃって、学生たちだけが残されるだなんて)こんなこと、ほんとにあったのか!という、めちゃくちゃさと混乱?の中で、10代の若者たちがいかに勇敢に戦い抜いたかを描いた作品です。
映画をみていると「兵力不足で」とか「兵士が足りない」とかで攻撃を受けてしまいそうな学徒たちのところへ1個小隊を派遣することも難しいような戦況って、なんなんだろう?って疑問だったりしたんですけど、これも後で調べてみたら、アメリカが韓国に兵力を持たせないようにしていたことがわかりました。そういう協定を結んで、韓国が北や日本に戦争をしかけることのないようにしていたらしい。まさか北がソ連の最新式の武器や戦車をもって侵攻してくるとは考えてなかったんでしょうけども。…というか終戦直後に近かったから戦後処理でいろんな国が大変な時期だったんじゃないかなと思うんです。マッカーサーも日本の統治で忙しかったんだろう。
にしても、韓国軍に戦車が一つもなかったとか… びっくりでした。
市街戦では敵味方入り乱れていて、似たような軍服に、同じ顔をしていたら、敵味方関係なく殺してしまったりしてなかったろうかと思いました。それくらいリアルでした。

この映画、火薬をいっぱい使ってCGなしで撮影したらしいですが(ほんとかなぁ)役者さんが心配になるくらいすごい近い位置で爆発していて、大変、危なかったです。迫力あります。

主役の中隊長はかっこよかった。おどおどした少年が、どんどん軍人らしい顔つきになるのも痛々しかった。死線をくぐり、中隊長としての責任を果し、射るような目つきで人を見る。かっこいい。母からの情報によれば「アイリス」で殺し屋の役をしていた人だそーです。でなくても、この映画には、日本でもおなじみの韓国俳優さんが多数出演しているらしいです。
私が「あれ、この人、みたことある」と思ったのは看護師役の女優さんだけでした。
エンドロールがハングルなんで、誰が誰だかさっぱりわかりませんでしたけど。

情け容赦ない殺し方が痛いです。お互いにね。北もゲリラ戦で戦うのは10代前半のこどもだったりするし。互いに言葉も通じる同じ民族なわけだし。←イデオロギーの違いで二分されたのか、もともと北と南でなんとなく分かれていたのか(日本でいう関東と関西みたいに?) 北にソ連軍が南に連合軍が駐留したのが発端なのか、どちらにしろ、日本統治下でつくられたダムや発電所やあらゆる公共施設(学校含む)などがこの戦争でかなり破壊されて瓦礫と粉塵になったんだろうなぁと思いました。戦争っていやですね。ほんとに。
それとは別に。
殺人未遂で収容されようとしていた不良学生の、学生帽を斜めにかぶって学生服の前を開けてくねって歩く姿とかを見ると、日本の、昔なつかしい番長とかを思い出したりしていました。でぶっちょとお調子ものを連れて歩いてるところからして王道ぽいなぁ、と。茶化していい内容ではないけど、そういうあたりまえの学生たちが銃を手に戦わなければならない戦況だったということなんですね。
大戦中の日本もそうだった。
ところどころ心に残ってる言葉もあります。
「敵の頭には角がはえていると思っていたけど彼らの口から出る言葉は自分たちと同じ「お母さん」です」とか。これは「硫黄島からの手紙」もそうだったなぁ。
こういう映画をみると、国は違っても、戦争というのは同じなんだと感じさせられます。

北だけを残酷にするでなく、南だけを英雄にするでなく、公平なつくりだなと思いましたけども。
このあと多国籍軍の兵力と武器で大反撃に転じて北に侵攻するまでにいたる韓国側ですが、もういっそ朝鮮半島を統一してしまおうと侵攻をつづけようとしたマッカーサーがアメリカ政府によって解任されたことによって、38度線で休戦が締結されたそーです。いまだ休戦中。
韓国はアメリカの意向なくして動けない状態なんだろうか。
それは日本もいっしょか。
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