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ほんとは怖いテレビ番組

カテゴリを日常にすべきか仕事にすべきか悩んだけど仕事のこと(笑)
数年前からこのての番組が増えてますよね。ほっておいたら大変なことになりますよ系の番組。このあいだは歯のことをテーマにしていたので、しっかりみたんですが(しかも2時間SPで、スポンサーはサンスターGUM) 私が患者さんにオススメしている歯ブラシもサンスターGUM←手に入りやすいからという理由なので、ほんとにオススメしたい歯ブラシは他にあるんですけども。たとえば、ルシェロのB-10とかは市販されてないし、されていたとしても限定されてるし、高いし。なかなかオススメできない。
それはともかくとして、このての番組は、煽りすぎです。自分の知ってる分野だと「これは大袈裟すぎるよ」とかわかるけど、畑違いだとすんなり信じてしまうから怖いんですよね。説のひとつにすぎないのに断定されちゃうし、それを信じてしまった患者さんが不安がっちゃうし…。気にして歯医者に定期的に通ってくれたらありがたいからクレームつけないんだろうか… どっかからクレームついてもよさそうなのにって、いつも思うんです。今回のだけじゃなくて。
たとえば「乳がんの早期発見のためにマンモ検査を受けましょう」とか。あんなの乳腺がばりばり元気な若い女性には意味ないですよ。教えなくちゃいけないのはセルフチェックでしょう。自分の手で触診する習慣があれば、異常を見つけたときに乳腺外科を受診するということを知っていれば、保険適用でマンモとエコーもやってくれますし。マンモは50すぎてからでもいいと思う。でなくても3年に1度くらいでいいと思う。放射線量はそんなに多くないけど、健康なのにむやみに浴びせることないと思うんですよ。しかも乳腺とかって感受性高いし。
あ。私の考えですけども、ね。

歯周病で糖尿病になるのかというとですね。糖尿病になりやすい生活習慣や遺伝子を持っている場合、歯周病による慢性炎症の影響で「TNF-α」というサイトカイン(炎症物質)が分泌されつづけて、インスリンの動きを阻害し、結果的に糖尿病になりやすくなるということは起こりえるかもしれません。というか、いま確かデータを集めてるんじゃなかったけかなぁ。糖尿病学会とか歯周病学会とかが協力して。違ったかな。数年前に私も書いてるんですよね。でも逆パターンを書こうとして書かないままになってんですよね。

えーと。
デンタルハイジーン
にわか知識。でも、糖尿病と歯周病のことを書いてみよう。」
糖尿病の合併症としての歯周病

以上、3つ。

そもそもは「歯周病で糖尿病になる」という記事を見つけたときに、え、何が何で、どうして?で「TNF-α」にたどり着き。それっていったい何。私には教わった記憶がないぞと思ったら、サイトカインのことで。サイトカインって何さと思ったら免疫学の領域だったという。後輩から教科書見せてもらったら、私が習ったときとはまるで違う内容にめまいを感じたものです。知識ってすぐに古くなるのね。

そんなわけで、免疫学的には、たしかにそうなのかもという感じにはなりました。けど、他の因子がなければ糖尿病にはなりません。どんな病もそうですけど、そんな単純なものではないです。歯周病にならなければ糖尿病にならずにすむのか?といえば、そういうわけではないですし。
ただ魔のスパイラル(歯周病が悪化して血糖値が高くなり、血糖値が高くなることで歯周病が重症化する)はほんとなので、親類縁者に糖尿病にかかっている人がいる場合は、歯周病にならないようにすることで血糖値のコントロールがしやすくなるにはちがいないです。
ただ「歯ぐきから出血するのがあぶない」という言い方をしていたけど、出血するということは炎症をおこしているということ。症状のひとつにすぎない。歯周病で出る血は膿みを含んでいるとことが多いので、血をためておくことで炎症が悪化することもある。出血を促すこともあるんです。
でも、ただ不安を煽るだけじゃなくて「すぐそうなるというわけじゃない」とか「必ずしもなるとはかぎらない」とか理をいれていたのには、ほっとしました。でないと、自分がふだん患者さんにいってることを否定されちゃって、ちょっと困っちゃうではないですか(笑)

歯の磨き方は、以前はスティルマン改良法とチャーターズ法のもじりみたいな磨き方を教えてましたけど、いまはもっぱらスクラブ法なので(簡単に汚れが落ちるうえに教えやすいし、テレビでもよく「この磨き方が正しい」といってる磨き方だから、いろいろ楽) テレビとあまりにも違ってなくて「やれやれ」なんですが… 歯と歯ぐきの境にブラシをあてるやり方はオススメできない… あれは力を入れちゃうと歯ぐきが削れちゃうから難しい。むしろ狙いは歯の面だけでいい。面にあててれば自然と歯と歯ぐきの境にブラシの先があたるから。
健康な人はそれだけでいいんですよね。ブラシは細かく横に動かす。力はいれない。歯の面に垂直にあてて、ブラシの先でしゃわしゃわって磨く。
重度の歯周病だと、またいろんな磨き方があるわけだけど。…うん。

あと危険な歯軋りの見分け方? 歯に走るクラックとか。私、まさしくそれで神経をいためて神経とってます(笑) それはともかくとして、朝起きたときに「肩が痛い」「頭が痛い」「顎が重い」「なんか寝たりない」とかあったら、歯に負担がかかりすぎる歯軋りをしてる可能性がありますけど。←歯軋りというか、食いしばりかな。くさび状欠損のこといってましたけど、ああなるには年月がかかるので(!) 10代とか20代ではわからんかも。それに、くさび状欠損は、食いしばりや歯軋りだけではなんないと思うし。横方向の力が加わることで歯がダメージを受けて欠けるんだというなら、舌側より頬側のほうが圧倒的に欠けやすい理由は?なのです。そんなわけで、私は、歯軋りや食いしばりによるダメージ→乱暴なブラッシング→歯周病+歯肉退縮→根露出→くさび状欠損 という説に一票です。つまりまだ定説にはなってないんですよ。ほとんどすべての説が研究段階にあるといっても過言じゃないです。とはいえ、歯軋りや食いしばりがひどいと、せっかく被せたものや入歯なんかが壊れやすくなるし、顎をいためて顎関節症になることもあるし、歯周病が進んでしまって歯が動きやすくなったり、あるいは細かい傷が入って知覚過敏になったり、最悪、神経に炎症が起きて痛い痛いになってしまったりするので、あんまりひどい人は、なにがしかの治療と予防が必要になると思います。

ああ、長くなっちゃった。
とりあえず、ここまでにしておこう。

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